艦載機(かんさいき)とは、艦(ふね)にのせている飛行機(ひこうき)のことです。

10分の1戦艦「大和」の上にのっているのは、「零式水上観測機(れいしき すいじょう かんそくき)」という飛行機です。

艦載機シルエット

写真でみてみましょう!

▼10分の1戦艦「大和」の艦尾(かんび。ふねの後方のこと)にのっている「零式水上観測機」。

観測機ってどんな飛行機なの?

観測機(かんそくき)は、大切な仕事をする飛行機
観測機は、おもに大砲の着弾(ちゃくだん。弾がどこに落ちたか)の観測をする飛行機です。
敵に近づくととても危険な仕事のため、戦う力も必要な飛行機でした。
戦艦「大和」には、飛行機のパイロットはもちろん、飛行機を整備(せいび)するための整備員も乗っていました。

でも、どうやって艦の上から飛行機をとばすんだろう?長い滑走路がないよね?

よくぞ聞いてくれたね。「カタパルト」というものを使用して飛行機を飛ばすんだ!
10分の1戦艦「大和」のカタパルトを見てみよう。

カタパルト
▲「カタパルト」が2つ設置されています
艦載機クレーン
▲艦載機を収用(しゅうよう)するクレーン。 帰ってきた飛行機はこのクレーンで海からひきあげます。
火薬(かやく)の力で飛んでいけ!
「カタパルト」は艦の甲板(かんぱん。デッキのこと)のようなせまいところから、飛行機を発進させる装置です。

「大和」のカタパルトは、火薬の力を利用していました。「大和」の艦載機は、帰ってきた時に着水(ちゃくすい。海上に着くこと)し、クレーンを使って艦の上に戻します。
このため、海の上でも浮けるようにフロートという「浮き袋」のようなものが付いています。

ふだん飛行機は、翼(つばさ)をたたんで、艦の中にしまっていたんだよ。

飛行機をふねの中にしまうなんて!

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