その1主砲

主砲とは、その艦(ふね)に乗せられている数ある大砲(たいほう)の中で一番サイズの大きなものを指します。

10分の1戦艦(せんかん)「大和」の主砲(しゅほう)を見てみましょう!

主砲シルエット

大和の主砲は、艦首(前側)に2基(き)、艦尾(後ろ側)に1基の、合計3基がのせられています。

アップで見てみましょう!

第一・第二主砲
▲10分の1戦艦「大和」第1・第2主砲塔(しゅほうとう)
第三主砲
▲10分の1戦艦「大和」第3主砲塔(ほうとう)

なぜ、戦艦「大和」は世界最大の主砲をもつの?
日本は、アメリカやイギリスなどと比べ国力(こくりょく)が小さく、たくさんの戦艦(せんかん)をつくることができませんでした。
そのため艦(ふね)の能力を向上させ、他の国に対抗(たいこう)しようとしたのです。
「量より質」を徹底(てってい)し、ひとつの艦(ふね)の威力(いりょく)を強くするため、世界最大の46センチ主砲をもつ戦艦「大和」が誕生したのです。

46センチ主砲の砲弾(ほうだん)が大和ミュージアムに展示されているんだよ!

どれくらいの大きさかなぁ?

▲大和ミュージアム 大型資料展示室内

大きいね!!!

どれくらい大きいかは、実際に見学にくれば分かるぞ!みんなの来館を待っておる!

主砲弾のひみつ・・・「91式徹甲弾」(てっこうだん)
大和型戦艦の主砲弾(しゅほうだん)「91式徹甲弾」です。
目標の直前で水面についた主砲弾は、その時の衝撃(しょうげき)で先端(せんたん)部分がはずれ、平らな部分があらわれます。
この先端が平らな砲弾は、まっすぐ海の中をすすんでいきます。
これは日本独自の技術で、海軍の重要な秘密である「軍機」(ぐんき)でした。

戦艦「大和」の主砲弾は2種類あります。

ひとつは先ほど説明した「91式徹甲弾」で、もう一つは「3式焼霰弾(しょうさんだん)」です。

「3式焼霰弾」は、飛行機や陸上の目標を広く攻撃(こうげき)することを目的としてつくられた砲弾です。発射された弾丸(だんがん)は、設定した時間がくると爆発します。

ちなみに、「大和」の主砲弾よりも大きい48センチ砲の実験が行われていたんだよ!

え~~~!?

呉市倉橋町の「亀ヶ首」(かめがくび)というところですね!

主砲メモ
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